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工房の椅子

偶然の再会



工房の椅子

偶然の再会

ある時会社に、家具工房の作品を強度とコストダウンを考慮に入れ、ある程度量産化ができないかと依頼があった。なぜか僕も打ち合わせに呼ばれ、依頼主の顔を見てびっくり!就活中に訪れた、当時立川にあったワークショップ108の代表Nさんだった。

不思議な縁で繋がり、僕が図面の担当となった。元々は御茶ノ水にあるトラッテリアレモンというイタリアンレストランで使用されている椅子、通称レモンチェア。ロートアイアンと胡桃の無垢材を組み合わせた、ワークショップ108の象徴とも言えるものだった。細いフレームにRのきつい座板と笠木。中々順調とはいかなかった。

フレーム強度はアーチ上の補強を前方に加えることにより解決、後は木部材の製作コストを押さえられるかだった。記憶が定かではないが、曲げ木でという案もあったがロスが多く採用されず、剥ぎ方とルーター加工の工夫である程度のコストに納まったと思う。

写真はアーム部の木部品を省いた試作なのたが、このタイプは採用されなかった。自分の家に引き取ったこの椅子を見ると当時を思い出し懐かしく感じる。



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